【スイッチング奏法】ギターサウンドを派手に演出する飛び道具!
- 2015.12.04
- ギターのお勉強

初心に帰り、スイッチング奏法について一から学びます。
(学ぶような類のテクニックなのだろうか・・・。)
スイッチング奏法とは
ギターについているピックアップセレクターを使って音を変化させる奏法ですね。
音色を微妙に変えたりもしますが、一番派手でスイッチング奏法の代名詞ともいえるのは音のON、OFFを繰り返して断続的に鳴らすもの。
普通でしたら伸びている音が、スイッチでON、OFFを繰り返すことにより、ガッ、ガッ、ガッと途切れるようになります。
本来ピックアップセレクターは、2つ、もしくは3つ搭載されているピックアップの内どれを使うかを決めるためのもの。
しかし、その構造を利用してギタープレイそのものに利用しちゃおう!っていう奏法です。
演奏方法
もうこれは動画を見ちゃったほうが早いです。
スイッチング奏法といえば、Rage Against the Machineのトムモレロ。
世界中のギタリストをビビらせた曲はこれ。
ド頭のフレーズからいきなりスイッチング奏法してます。(さらにギターソロでも。)
レスポールタイプのギターを例に説明します。
- リア、もしくはフロントのどちらかをボリューム0に設定
- トグルスイッチでリアとフロントを切り替える
以上。
それだけです。
当然ですが、ボリュームを上げている方を選択した時には音が出て、ボリューム0の方を選択した時には音が消えます。
そういうことです。(笑)
使いどころ
どちらか片方のピックアップのボリュームを0にしてスイッチを切り替えていくことで、音が出る→消える→出る→消える・・・となっていくわけです。
この間隔を、曲のテンポに合わせるか、感情の赴くまま切り替えるか、によって使いどころが変わってきます。
前項で見てもらったトムモレロの演奏は、曲のテンポに合わせて音が出るように切り替えてますね。
その他には、ギターソロや曲のエンディングなど、ロングトーンを出した時に装飾として使ったりもします。
まぁカッコよければ何でもアリです。
どんなギターでもできる?
レスポールなどピックアップ別にボリューム調整できるギターならデフォでできます。
でも、ストラトはマスターボリュームしかついていないので、個別のボリューム調整ができず無理。
そのようなギターは改造することになります。
ただ、必ずしもレスポールみたいな配線にする必要はありません。
片方をボリューム0にしてセレクターで切り替える、なんてことしなくても単純なON・OFFスイッチでOK。
とにかく、どちらか一方で音が消えればいいんです。
それほど難しくはないので、ちょっと詳しい方にお願いすればできるレベルの改造だと思います。
どうせ改造するなら・・・
たしかトムモレロは、最終的に2wayではなく3wayスイッチを使って改造していたと思います。
これで何ができるかというと、超高速スイッチングができます。
2wayはON→OFFを切り替えますが、3wayではON→OFF→ONを一かたまりとして切り替えることができるんです。
凄いっすね。
マシンガンのように、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッとできちゃいます。
キルスイッチ使う方法も
キルスイッチを取り付けるのもけっこうメジャーな方法。
ボリュームポッドからの配線の途中にかますことで、スイッチをONにすると音が出なくなります。
ボタンを連打すれば前途のようなマシンガンサウンドも可能でしょう。
見た目的には…..ちょい微妙かもしれませんね。(汗)
取付方法はネット検索するといっぱい出てきます。
スイッチ自体も1000円ちょっとなので、どうしてもスイッチングやりたい方は検討してみてください。
まとめ
トムモレロが世に出てきたときには、本当に世界中の皆がガチャガチャ、スイッチングやってました。
まだ現状を把握してなかったリペアマンの方が、「なんで最近こんなにもトグルスイッチの修理が多いんだ?」と首をかしげていたそうです。
そうなんです。
トムモレロばりのスイッチング奏法は、トグルスイッチが壊れます。
だって、元々はそんな扱いをされることを想定してませんから・・・。