【結婚披露宴スピーチ例】新郎新婦の友人や親友がスピーチする場合
- 2018.12.07
- スピーチ上達メモ
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結婚披露宴のスピーチ例です。
今回は、話し手の立場が新郎新婦の友人や親友の場合をご紹介します。
例文①
友人としての挨拶例です。
自己紹介
ただいまご紹介いただきました、新郎○○くん(新婦○○さん)の小学校以来の友人であります○○と申します。
祝辞とお礼の言葉
○○君、○○さん、並びにご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
友人を代表して一言お祝いを述べさせていただきます。
エピソード①
○○君の優れた点については、すでに多数の方からお話があった後ですから、私は親友の立場を利用して、○○君へざっくばらんのお話を申し上げたいと思います。
○○君は一見プレイボーイ風ですが、パチンコ、賭け事は一切嫌い、お酒もたしなむ程度という、すこぶる真面目な青年でございまして、せいぜい仲間内でスノーボードやサッカーを楽しむスポーツマンでございます。
○○さんと知り合ったのは、そのスポーツ仲間との交友においてでした。
そこで○○君はいっぺんで○○さんの虜となり、知り合って2年も経たないうちに今日、結婚式の運びとなりました。
先日も○○君のアパートへ伺ったときに、○○さんもお見えでしたが、3人で喋っているうちに、そのアツアツぶりに当てつけられ、眩暈がするほどでございました。
さて、本日○○君は、新郎、新郎という名で呼ばれているようですが、やがて彼も旧朗と呼ばれる事は当然でございます。
これより彼の仕事も繁忙期に突入する時期でございますから、残業やむなきに至ることもあろうと思います。
そうなると、○○さんと濃厚なシーンを展開しているわけにもいかなくなると思いますので、せいぜいハネムーンにおいて天上の喜びを満喫しておかれますよう、老婆心から一言申し上げてきます。
いずれお子さんが生まれ、新郎はパパに、新婦はママになられます。
そしてお子さんの成長されたころに旧朗、旧婦の銀婚式を迎えます。
その際には、是非またご招待くださるよう、今からお願いしておきます。
エピソード②
先日、お祝いに新婦のご家庭にうかがいましたら、とても可愛い子犬が飛びついてきました。
お伺いすると、○○さんのペットだそうですが、きっと今頃その愛犬も今日のおめでたい日を喜んでいる事でしょう。
動物を可愛がる女性は、愛情が細やかであることは申すまでもありません。
○○さんも、皆さんご存知のように、心の温かい、細やかな愛情の持ち主でいらっしゃいますから、ご主人となられる○○君も、どんなにお幸せなことでございましょう。
お二人のご幸福が目に見えるようでございます。
今後は、二人の熱さにあてられてしまいそうで、気軽にお伺いできないのが残念ですけれど、どうぞご遠慮なさらずに、○○君という新しいペットを存分に可愛がってあげてください。
エピソード③
○○さんは、昔から口数が少なくおとなしい女性ですが、友情に厚く誠実な性格も持ち合わせていました。
○○さんはそのような性格ですから、私たちに無理難題を持ち込まれても「いやよ」言う事がございません。
それをいいことにクラス委員長や文化祭の運営責任者など責任重大な役目を押し付けてしまいましたが、どんな事も○○さんの手にかかると、必ず見事に解決してしまうのは奇跡的とも言えるほどでした。
ものを頼まれて嫌な顔をなさったのを見た事は、ただの一度もありません。
そしてそれを完全に実行してくださるのです。
しかも、何事もなかったかのような顔で、恩に着せるようなことは一言もおっしゃらないでされます。
それだけに本当にありがたいと感激しておりましたが、また何か面倒な事が起こると○○さんを頼ってしまうのでした。
ご主人になられました○○さんも、そんな○○さんの性格に期待しているとにらんでいますが、いかがでしょうか。
これから後、どんな難題が待ちうけようとも、○○さんが次々に解決されるでしょう。
しかし、それにあまりお慣れになりませんよう、今のうちにご主人へお願いしておきます。
結びの言葉
それでは、お二人の幸せがいつまでも続くことを願いまして、私の挨拶とさせていただきます。
例文②
友人としての挨拶例です。
自己紹介
ただいまご紹介いただきました、新郎○○くん(新婦○○さん)の小学校以来の友人であります○○と申します。
祝辞とお礼の言葉
○○君、○○さん、並びにご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
友人を代表して一言お祝いを述べさせていただきます。
エピソード①
皆様の祝辞を伺って、花嫁との熱烈な恋愛期間はすでに3年越しということを僕は始めて知った次第です。
何度となく酒席を共にしたにも関わらず、そんな気配をつゆほども見せなかったのは大変けしからんと思っているところです。
しかし、本日の花嫁、○○さんの美しさを拝見し、我々悪友たちに見せず、そっと内緒にしておきたかった気持ちもわからないでもありません。
さて、○○君は僕たちサラリーマンと違い、ご自身で商売をされているのですから、華やかな夢のある生活をされていく事であろうと思います。
私もささやかながら、”夢”というものについてずいぶんと考えました。
これについて、有名な経営者の方がこのように言っていました。
合理性のないところに夢はない。
合理性によって裏付けたものが夢。
そうでないのは寝言の夢だ。
確かにその通りでございます。
夢多き新婚時代といいますが、○○君のことですから、いつまでも甘い夢に酔っていることはないと存じますが、結婚生活にも、ご商売にも、合理性によって裏付けられた大きい夢を見ていただきたい。
どうぞ花嫁の○○さんも、合理性に根ざした家庭の夢を築いていただき、○○君の商売も大いにのし上げていただきたいと思います。
エピソード②
今年の元旦に彼と顔を合わせたときに、「今年は俺も結婚するぜ」と宣言されたときには大変驚きました。
さらに、「凄い美人をもらってびっくりさせてやるから」と第二弾を浴びせてまいりました。
さて、そうして彼は宣言どおり、ここにおられる美しい○○さんと本日めでたくご結婚されました。
何に於いても有言実行の彼のことですから、来年の正月あたりに「今年は俺も親父になるぜ」などと爆弾発言を浴びせられる前に、僕のほうから「今年は結婚するぞ」と先回りするつもりです。
しかし、実はそのような心当たりもないのでヤキモキしている有様です。
ここにおられる心ある女性の方、ひとつ僕を助けようという志のある方はいらっしゃいませんでしょうか?
今ここで手を挙げるのはお恥ずかしいと思いますので、後ほどこっそりとお申し出いただいても結構です。
どうぞ遠慮なくお申し出くださいますよう、お願い致します。
エピソード③
○○さんと同じ職場に入ったのがつい先日のように思っておりましたのに、あれから5年という月日が流れ、私は昨年、○○さんは今日、共に家庭を持つ身となりました。
感無量でございます。
今日のお二人は本当にご立派でまぶしいくらいです。
晴れの舞台でございますから当然かもしれませんが、考えてみれば結婚とは生まれた場所も時間も違う一人の男性と、一人の女性が結ばれるのですから、本当に不思議なものです。
”結婚は綱渡りの曲芸に似ている”と仰った方もいらっしゃいましたが、やはりこの綱を渡らなければ女性の幸福は掴めないということを、一年足らずの私でもしみじみと感じました。
人生は厳しさや、苦しさが多いものですが、それを渡りきらない限りは、この幸福感を味わう事ができません。
どんなに恐ろしい綱の上でも信頼できるただ一人の男性となら、手を握り合ってまっすぐに進んでいくことが出来ます。
どうぞ、いつまでもしっかりと握り合って、大きな幸せを掴まれますようお祈りしております。
結びの言葉
それでは、お二人の幸せがいつまでも続くことを願いまして、私の挨拶とさせていただきます。
例文③
友人としての挨拶例です。
自己紹介
ただいまご紹介いただきました、新郎○○くん(新婦○○さん)の高校以来の友人であります○○と申します。
祝辞とお礼の言葉
○○君、○○さん、並びにご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
友人を代表して一言お祝いを述べさせていただきます。
エピソード①
○○君とは、ただのクラスメートであっただけでなく、野球部の選手として彼はセンター、私はセカンドというポジションでございました。
私どもの高校は、それほど強い野球部ではございませんでした。
二人とも高校から野球を始めたにも関わらず、レギュラーを獲得できたと申し上げれば、そのレベルはお分かりいただけることと思いますし、私たちも上手いはずがないこともお察しの通りでございます。
○○君はともかく、私は打っては8番、守ってはエラー続出という有様で、強い打球は必ずといっていいほどトンネルしていますので、センターの○○君はその尻拭いをさせられていたのであります。
そんなわけで野球では全く頭が上がらずに終始したのでありますが、ようやくにしてそのときの恩返しができることとなりました。
なぜならば、○○君の隣に座っている美しい新婦は、私が彼に紹介したのであります。
これにより、ようやく○○君と対等に話しが出来ると思うと、ホッと胸をなでおろしている次第でございます。
また、○○君は私との部活動3年間により、人を助ける優しい心と、強い忍耐力が養われています。
この優れた性格は、必ずやこれからの結婚生活に役立つ事でしょう。
○○さん、何かに困ったときには、遠慮せずに○○君を頼っていただければ何事も解決されるという事を僕がお約束します。
エピソード②
いつもお美しい○○さんですが、今日のあなたは本当にお綺麗です。
女性を花に例えるのはちょっと古めかしいかもしれませんが、薔薇には薔薇の美しさが、百合には百合の美しさがあると思います。
問題はどれが一番美しいのかではなく、その花がもっともその花らしく開く事が美しいといえましょう。
女性もその通りで、本日のように心を一つにしてその思いを解き放つ事が、もっともその人らしい生き方あらわれる美しい瞬間なのではないかと考えるのです。
このたび、ご主人になられました○○さんに対する新婦の愛情の深さは、そばにいる私には十分に感じ取る事ができました。
そのひたむきな気持ちには、何度も心を打たれたものでございます。
本当に○○さんは一生懸命でした。
本日、私は○○さんの美しいお姿とお顔を目の当たりに拝見して、”これが女の生きるという事だ”とつくづく感じますと共に、こうしてかたく結ばれたお二人の前途は、どんなに様々なことが起ころうとも、永久に幸福な人生を歩まれるであろうと、強い確信を抱く事ができたのでございます。
エピソード③
○○さんは、私どもの職場にいらっしゃってから早くも5年となりましたが、非常に仕事熱心な方で、体調が優れないときでも自分の勤務時間中は絶対に席を離れないという強い責任感の持ち主です。
世間では、”女性は結婚までの腰掛として会社に入るのだからロクな仕事ができない”という方もおられます。
もちろん多勢の女性のうちにはそういう浮ついた考えの方もいらっしゃいますが、それにも増して”働きたい”という強い意志をもっている女性も少なくない事を認めていただきたいと思います。
新婦の○○さんもその一人です。
結婚して家庭をもってのちに職業への自覚を強める女性は、多くの困難を克服して職務をまっとうする強い人間であります。
過去には家庭も仕事も両立し、立派にやり遂げた女性著名人も多くいらっしゃいます。
○○さんも、どうぞそのような強い信念をもって豊かな幅広い人生を送られますよう、新郎の○○さんもどうぞよきご理解をお持ちくださいますよう、お願い申し上げます。
結びの言葉
それでは、お二人の幸せがいつまでも続くことを願いまして、私の挨拶とさせていただきます。
例文④
友人としての挨拶例です。
友人のスピーチとしては、やはり幼少期の心温まる思い出話を披露するのがよいでしょう。
ここぞ!とはりきって場を盛り上げようと、暴露話に終始するのはエチケットに反します。
そのようなエピソードを盛り込む場合には控えめに。
自己紹介
ただいまご紹介いただきました、新郎○○くん(新婦○○さん)の友人であります○○と申します。
祝辞とお礼の言葉
○○君、○○さん、並びにご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
友人を代表して一言お祝いを述べさせていただきます。
エピソード
十数年前に、一緒に小学校の校門をくぐったあなたが、こんなによいお嫁さんを迎えられて結婚生活に入られるとは、まったく感慨無量です。
○○君は、僕とは違って小学校時代も成績がきわめてよく、学級委員にも何度か選ばれました。
しかも、僕たち男の友人だけでなく、女生徒たちにも思いやりがあり、非常に人気者でした。
その点、僕たちはずいぶん損をしたように思います。
いじめっ子が女生徒をからかっていると、彼は一目散に助けに行って、そのナイトぶりを発揮したものです。
彼の男性としての魅力は、いわゆるプレイボーイのような口先ばかりのものではなく、無口で控えめでありながら、行動に於いて十分に女性の心をよく察し、女性の立場をよく考えているところにあると思います。
シェークスピアは”口数の少ないのが最良の男”といっておりますが、彼もまた無駄口は一切たたかず、僕たち友人に対しても必要なこと意外はあまりしゃべらない寡黙な男でございます。
今日の若い女性は、よくしゃべる男性を好む傾向があるように思いますが、その意味で、口数の少ない最良の男性を選ばれました新婦のなみなみならぬ眼力に敬意を表する次第です。
あまり口数が多くなりますと、最低の男と誤解される恐れがありますから、僕もこのくらいでスピーチを閉じたいと思います。
結びの言葉
それでは、お二人の幸せがいつまでも続くことを願いまして、私の挨拶とさせていただきます。