【初心者向け】ギターのチューニングのやり方について
- 2017.03.28
- 弾いてみる!

ギターを弾くための準備としてチューニングはもっとも大事な作業です。
しかし、初心者のころはそもそもチューニングの意味もわからず、四苦八苦してしまいます。
僕は初めてチューニングしたときに、わけがわからないまま始めて続けて2回弦を切りました!(泣)
ギターを弾くどころか、1日に楽器屋さん2往復です。(泣)
皆さんはそのような切ない事態にならないよう、十分に準備してからチューニングしてくださいね。
チューニングとは
ギターに限らず楽器を弾くときにはチューニング(調律)が必要になります。
例えばピアノでしたら、ドの鍵盤を叩いたらドが鳴るようにしなければなりません。
当然ですが、ドを弾いているのにド♭とかが鳴ってしまっては困るわけです。
それはギターも同じです。
各弦に割り当てなければならない音は基本的には決まっています。
その音が鳴るように調整するのがチューニングです。
どんな音に合わせる?
実はギターのチューニングは様々な種類があります。(変則的なものについてはここではお話ししませんが。)
しかし、あくまで基本となるのは”レギュラーチューニング”と呼ばれる、このチューニング。
6弦から順番に、E(ミ)→A(ラ)→D(レ)→G(ソ)→B(シ)→E(ミ)に合わせていきます。
何を使ってチューニングする?
音感が良い人なら耳を使ってチューニングできるかもしれませんが、普通の人は文明の利器”チューナー”を使いましょう。
今は安価で高性能なものがたくさんあります。
チューナーの種類や選び方はこちらのページで詳しくご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
チューニングのやり方
それではチューナーを使ったチューニングのやり方を見ていきましょう。
チューナーにも様々なタイプがありますが、こちらでは安価でお手軽なクリップチューナーを使ってご紹介していきます。
1.ギターと接続する
普通のコンパクトタイプやペダル式でしたら、シールドを使ってギターと接続します。
クリップチューナーでしたら、ギターのヘッドに取り付けます。
シールドを使う場合には状態のいいものを選びましょう。
断線しかかっているようなものですと、上手にチューニングできません。
ワンポイント
チューナーにはキャリブレーションといって、基準となる音を決める機能があります。
一般的なキャリブレーションピッチはA(ラ)=440Hzです。
例えば画像のようにA=442Hzで設定してしまうと、同じAでチューニングしているはずが、A=440Hzのチューニングと音がずれてしまうのです。
特に何も触らなければ基準値の440Hzになっているはずですが、念のため確認しておきましょう。
2.開放弦を鳴らす
チューニングの手順としては開放弦を鳴らして6弦から順番に調整していきます。
6弦から調整していく理由は、太い弦ほど張力が強くチューニングしている途中で他の弦に影響を与えやすいから。
例えば1弦からはじめて最後に6弦を調整すると、他の弦全体に影響が出てせっかく合わせたチューニングが狂いやすくなるんですね。
ワンポイント
チューニングの基本は、音程が低い状態から弦を巻き上げて(音程を高くしていって)正常値に合わせていくやり方です。
これにも理由があって、巻き上げていくことで多少なりとも弦が緩みにくくなり、その結果合わせたチューニングが狂いにくくなるから。
チューニングをはじめるときには、全体的に巻きを緩めた状態にしておきましょう。
3.メーターを確認する
チューナーに接続された状態で弦を鳴らすとメーターが左右に動きます。
音が低いとメーターは左に振れ、音が高いと左に振れます。
このメーターの振れが中心で止まるように調整していくのです。
チューニングが合った時のメーターの位置はこのようになります。
このメータを中心に合わせる作業を6弦から1弦まで順番に行います。
ワンポイント
通常チューナーはAといったらオクターブ下や上のAも同様に反応します。
なので、慣れないうちは必要以上に音を高くしすぎて(巻きすぎて)弦を切ってしまうことがあります。
(前途のとおり、僕はこの失敗で連続2回弦を切りました・・・。)
ただ最近は便利な機能が搭載されていて・・・
このようにギターの5弦Aと指定できるモードや、
「ちょっと、弦巻きすぎ!切れちゃうよ!!」と教えてくれる、弦切れ防止機能がついていたりします。
ぜひ活用してくださいね。
4.6弦からもう一度チューニングする
6弦から1弦までチューニングができた!・・・と思って安心してはいけません。
前途のとおり、各弦をチューニングしていく過程で全体の張力が変わっていくので、音程が変化してしまっている弦があるのです。
もう一度6弦から順番に調整していきましょう。
繰り返し行って全体的なチューニングが安定してきたらOKです。
最後に
ギターは本当にチューニングが不安定な楽器です。
一度チューニングを合わせたからといって、それが長い間保たれるわけではないのです。
例えばライブ中でも曲間で頻繁にチューニングしなければなりませんし、それは自宅練習の時も同じです。
チューニングが狂った状態では練習もはかどりませんので、コマめにチェックしながらサッとチューニングできるよう慣れておいてくださいね。