【初心者向け】ギターアンプから音出し&音作りしてみよう!
- 2017.03.25
- 弾いてみる!

エレキギターをはじめたときの最初にして最大の興奮は、ギターアンプから音を出した時ではないでしょうか。
僕もはじめてアンプから音を出した時はとにかく興奮しましたし、スタジオでスタックアンプを鳴らした時はビックリして言葉も出ませんでしたよ。。
こちらでは、初心者さん向けのギターアンプの音出し、音作り、そして音が出ない時の対処法をご紹介します。
音の出し方
早速ですが、ギターアンプから音を出す手順を見てみましょう。
単純に音を出すといっても、アンプやスピーカーに負担を掛けないようにするルールというかお作法があります。
1.アダプターをコンセントに差す
「おいおい、言われなくてもやるわ!」と思われるかもしれませんが、こういう細かいところを順番に確認していかないと、最終的に音が出なかったときに困ってしまいます。
アダプタが取り外し式の場合には、ギターアンプ本体にもちゃんと繋いであるか確認しましょう。
ちなみにこの時点ではコンセントに繋ぐだけで、電源スイッチは入れません。
2.シールドを繋ぐ
続いてシールドを繋いでいきます。
まずはギターアンプ側のINPUTにシールドを差し込みましょう。
家庭用の小型アンプですと、ヘッドフォンのOUTPUTや外部音源を入力するLINE INなどがあると思いますが、間違えてそちらに差さないように!
INPUTですよ!
そしてもう片方のプラグをギターのジャックに差します。
これでギターとアンプが繋がりました。
3.アンプの電源をONにする
ここでようやく電源スイッチを入れます。
これで音出しの準備はOKです。
ワンポイント
電源をONにしたままシールドを抜き差しすると、「ボンっ!」とノイズが出ます。
このノイズはアンプやスピーカーに負担を掛けるので、すべてを繋いでから最後に電源を入れるのがお作法です。
自宅の練習用アンプなら自己責任で解決できますが、スタジオやライブハウスのアンプではそうはいきません。
普段からこの手順に慣れておきましょう。
4.音を出してみる
それでは音を出してみましょう。
コントロールパネルのVOLUMEとGAINを少しだけ上げてみます。
いかがでしょうか。
無事に音は出ましたか?
これであなたもギタリストの仲間入りです!
ワンポイント
アンプの種類によってこのような仕様の違いがあります。
- ボリュームを上げただけで音が出るもの
- ボリュームとゲインを上げなければ音が出ないもの
- ボリューム、ゲイン、イコライザーを上げなければ音が出ないもの
こちらでは”ボリュームとゲインを上げましょう”とご説明しましたが、他の仕様のアンプがあることだけ覚えておいてください。
音作りの基本
先ほどはとにかく”音を出す”というテーマだったのですっ飛ばしてしまいましたが、コントロールパネルの各つまみの意味から改めてご紹介していきます。
音作りはこれらのツマミの位置を調整しながら好みのサウンドに近づけていくのです。
各ツマミの意味
- VOLUME⇒音量
- GAIN⇒歪みの強さ
- TREBLE⇒高音域の調節
- MIDDLE⇒中音域の調節
- BASS⇒低音域の調節
このような役割を持っています。
ボリュームはそのまま音量の調節です。
ご家族や近隣に迷惑が掛からない程度に抑えておきましょう。(笑)
ゲインは歪みの調節なので、右に回すほど歪みが強く(深く)なります。
その他の3つはイコライザーと呼ばれ、音質を変化させていくものです。
1.イコライザーのツマミを12時に合わせる
これらのツマミはゼロではなく真ん中の12時を基本として調整していきます。
ここから強調したい部分を上げたり、カットしたい部分を下げたりして音質を変えてくのです。
2.ボリュームを上げて音を出す
続いてゲインを抑えめにしたままボリュームを上げて音を出してみましょう。
クリーントーンの方が後のイコライジングの時に変化がわかりやすくなります。
いきなりグイっとゲインを上げたくなりますが、少しだけガマン!
3.イコライザーで音質を調整する
イコライザー部分の各ツマミはこのようなイメージです。
- 高域⇒明るくハッキリしたトーンになる
- 中域⇒芯が強くなり音が前に出てくるようなトーンになる
- 低域⇒太く低温が響くようになる
ちょっと言葉では説明しづらいですね・・・。
ただ一人で弾くときは自分が気持ち良ければなんでもOK!
自由に操作して音質の変化を体感してみましょう。
4.ゲインを上げてディストーションサウンドを作る
好みのクリーニングトーンができたらゲインを上げてディストーションサウンドを出してみましょう。
いかがでしょうか?
好みのギターサウンドは作れましたか?
音作りのパターン
音作りは自分が気持ち良ければ何でもいいと思います。
先ほどはクリーンから作って・・・とご紹介しましたが、いきなりゲインを上げてディストーションサウンドから作っていってもホントはOK。
ただ、あまりにツマミをこねくり回しすぎてゴールがわからなくなり迷宮入りすることも少なくありません。(笑)
そこでいくつかのパターンをご紹介しますので、音作りの参考(ホントにあくまで参考)にしてみてください。
最近は中音域を持ち上げたディストーションサウンドが人気です。
人気というか定番のセッティングでもあります。
いわゆるロックな音楽には幅広く対応できるのでないでしょうか。
こちらはいわゆる”ドンシャリ”サウンド。
中音域を絞って低域(ドン)と高域(シャリ)を強調した設定です。
もっと極端に差をつけてみてもいいでしょう。
メタル系のザクザクとしたリフを弾くのにピッタリです。
これらの設定もあくまで目安で、ギターやアンプのキャラクターによっても設定は変わってきます。
音が出ないときの対処方法
最後にギターアンプから音が出ない時の対処方法をご紹介しておきます。
慣れてきたつもりでも突然「あれっ?!」なんてことはよくあるんですよね。。
1.ケーブル類の接続を確認する
まずは各箇所の接続がちゃんとつながっているかを確認しましょう。
電源ケーブル、シールド、エフェクターを繋いでいるならその周辺のケーブルはちゃんと差さってますか?
「カチャッ」と奥まで入っているかも要確認です。
2.アンプのボリュームは上がってますか?
アンプ側の各ツマミがちゃんと上がっているか確認しましょう。
先ほど触れたように、ボリュームだけ上がっていても音が出ないアンプもあります。
3.ギターのボリュームは上がってますか?
これはよくやりがちなミス。
ギター側のボリュームはちゃんと上がっていますか?
ギター側のボリュームで微妙な音量を調整するのは上級者の技です。
最初の頃は黙ってフルテン(ボリューム最大)にしておきましょう!
4.シールドは断線していませんか?
ここまで見て音が出ないようでしたら、どこかでトラブルが起こっていることを疑っていきましょう。
ひとつずつ可能性を潰していきます。
まずはシールド。
予備のシールドに取り換えてみましょう。
これで音が出れば、最初に使っていたシールドは断線などのトラブルが発生しています。
5.ギターやアンプそのものにトラブル発生?
シールドを変えても音が出なければギター本体かアンプそのものにトラブルが発生している可能性が高いです。
ここからは要因が多すぎてなかなか原因を特定できないかもしれませんが、いくつかの判断材料をご紹介しておきます。
弦を触ってみる
ギターアンプからは大抵の場合「ジー・・・」と何もしなくてもノイズが出ています。
そしてギターの弦に触れるとそのノイズが小さくなります。
これは人間がアースになっているからなのですが、このようなノイズの変化がアンプから聞き取れるようでしたら、ギター側に問題があるかもしれません。
ノイズが変化するということは、アンプは正常に信号の変化をとらえているからです。
アンプは無音?
先ほども少し触れましたが、アンプからは常に(大なり小なり)ノイズ音が出ているはずです。
それなのに、スピーカーに耳を近づけてみてもアンプは全くの無音。
こんな時にはアンプ側に問題があるかもしれません。
ギターを変えてみる
2本目のギター・・・なんて持ってないかもしれませんが(汗)、ベースでも何でもいいです、友達に借りてつなげてみましょう。
これで音が出るようでしたらギター本体に問題が発生しています。
最後に
アンプの音出しから簡単なセッティング、音が出なかった時の対処法までを大まかにご紹介してみました。
特に気になるのはアンプのセッティングでしょうか。
こればかりはルールというものがなく、”自分が好きな音が正解”という部分が非常に大きいです。
色々といじって音の変化を楽しんでみましょう。
あまりにこだわりすぎると収拾がつかなくなってしまうことも多いですが(苦笑)、悩みながら音作りするのも楽しいものですよ。