【初心者向け】メトロノームの使い方とおススメの機種
- 2017.03.18
- 必要なもの

初心者の頃から持っておきたいツールのひとつがメトロノームです。
「メトロノームに合わせて弾くなんてロックじゃねぇ!」とかは言わないでください。。
メトロノームに合わせて弾くことは、すごーく大切で、実はすごーく難しいことなんです。
自分はやりませんでしたが(というか知らなかった)、最初の頃から慣れておくと絶対にタメになると思いますよ。
メトロノームの使い方
それでは基本的な使い方を見てみましょう。
BPMとは
まずは予備知識から。
皆さんが”テンポ”といっているものは、BPMという数値で表されます。
BPMは”beats per minute”の略で、1分間に刻む拍数の数値です。
例えば基本的な数値になるBPM120 というと、1分間に120拍(1秒に2拍)という意味。
メトロノームでテンポを指定するときには、このBPMという数値を使うのです。
何か曲を練習する場合には、楽譜にBPMが書いてあったり、教室に行っているのでしたら先生から指定があることも多いです。
基本的な使い方
基本としては4拍子に設定し1拍目の音色を目立つ音に変更します。
1拍目の音色を強調するのは、小節の頭を意識するためです。
振り子式でしたら『チーン、カチッ、カチッ、カチッ』、デジタル式でしたら『ピッ、ポッ、ポッ、ポッ』みたいな感じで鳴ります。
この4拍子にあわせて演奏できるようになるのが第一段階。
最初はクリック音を意識しすぎて演奏しにくいかもしれませんが、慣れてくるとクリック音が耳に入ってこないような感覚になります。
よさそうな動画があったので貼っておきます。
メトロノームに合わせて弾くイメージはこんな感じです。
まずは手拍子で合わせてみる
はじめてメトロノームに合わせて演奏しようとすると、意外に難しい!と感じると思います。
今までどれだけ自分の好き勝手やってただけかを思い知らされるわけです。(笑)
そこで、まずは正確なテンポというものに体を慣らすという意味で、クリック音に合わせて手拍子してみることをおススメします。
手拍子なんて簡単じゃん!と思われるかもしれませんが、やってみると徐々にズレてきたりするものですよ。
練習するときのコツ
メトロノームを使う意味は言わずもがな”リズム感を鍛えるため”です。
そのためには、いくつかのポイントがあります。
メトロノームを単純に4拍子でクリック音を鳴らしていくだけではなく、実はいろんな使い方ができるんです。
その方法は多岐に渡りますので、ここでは少しだけ触れておきます。
拍子を変える
メトロノームはひたすらに4拍子を刻むだけでなく、色んな拍子に設定できます。
曲に合わせて拍子も変えていきましょう。
いや、むしろ変更しない演奏できない・・・というか意味ないです。(汗)
ピアノなんかですと、教室に通い始めてしばらくすると、すぐに3拍子の曲なんかも課題になったりしますからね。
効果的な使い方
基本としては言うまでもなくメトロノームのクリック音に合わせて弾くわけですが、ただ合わせて弾いているよりもこのような使い方をするとより効果的といわれています。
- 最初は遅いテンポではじめて、弾けるようになったら徐々に速くしていく
- 速いテンポで弾けるようになったら、あえて凄く遅くしてみる
この他、もっと高度な練習方法になると、アクセントの位置を1拍目ではなく”違う拍”だったり”拍のウラ”に設定したりもします。
(初心者のうちからこのような練習をする必要はないかもしれませんが。)
間を感じるように
繰り返しになりますが、メトロノームを使う理由はクリック音に合わせて演奏することで正確なリズムを覚えることになります。
そして認識しておきたいのが、『ピッ、ポッ、ポッ、ポッ』というクリック音はあくまで点が並んでいる状態ということ。
当然ですが、その点と点のあいだにも時間が存在してるわけで、この部分の使い方で音の表情、タイム感が変わってくるといわれています。
クリック音に合わせて演奏できる=良い演奏、ではないということです。
いや、僕もそこまで語れるレベルじゃないんですが(汗)、譜面通り演奏しても音源のように聞こえないということはホントにありますからね。
奥が深いです。。
ほどほどにしておくのもアリ
まずメトロノームに合わせて弾くこと自体が非常に難しいと思いますが、クリック練習しすぎもよくないといわれています。
例えば、自宅練習でもスタジオ練習でも終始クリック音を聞いている、など。
このように、あまりに依存しすぎるとメトロノームなしではテンポを維持できなく事があるそうです。(極端な例だとは思いますが。)
僕の場合はメカニカルなトレーニングの時はメトロノームを使って、他の時は使ってません。
クリック音をずーっと聞いてると頭が変になりそうなので。。
練習もいいですが、楽しめなければ意味ないですからね!
メトロノームの種類
それでは実際のメトロノームは、どのような種類があるのかを見てみましょう。
振り子式
音楽室で見かけませんでしたか?
メトロノームというと、まず思い浮かぶのはこのタイプですよね。
ネジ巻式なので電池いらず。
シンプルなので操作に迷うこともありません。
ただ今の時代にクリック音ならすだけでこのサイズのツールは少々大きいかもしれませんね。
当然ながらボリューム調整もできません。。
でも最近ピアノやってる子供にメトロノームを買ってあげたくて、この振り子式を購入しました。
可愛くて置いとくだけで絵になるのでイイ感じです。
電子式
今もっとも主流なのがこのタイプのメトロノームではないでしょうか。
- 複雑なパターン設定ができる
- タップするだけでテンポ設定できる
- クリック音ではなくドラム音もある
- ボリューム調整できる
- チューナー(標準音発音機能)がある
このようにリズム周りのことでできないことはない!ってくらい色んな機能を備えています。
ただ・・・使いこなせますか?(苦笑)
多分僕はムリ。。
ただクリック音が鳴ってくれればいいので、僕にとってはオーバースペックです。
アプリ
僕がもっともおススメしたいのが、スマホのメトロノームアプリ。
僕としてはとにかくテンポが変えられてクリック音が鳴ればいいので、最低限の機能で十分です。
携帯電話ならいつも近くにあるので、思い立ったらすぐ使えます。←これけっこう重要
僕が使っているのはこのアプリ。
特に深い理由はありません。(汗)
強いていえば星が可愛いくて、アイコンや操作画面がメトロノームっぽくないから。。
ただひとつ注意しなければならないのは、その正確性です。
自然現象を利用した振り子式や、専門機器の電子式のテンポはもちろん正確。
しかし、スマホはメトロノーム専用の機械ではありませんので様々な弊害があるようです。
その辺りについてはこちらの記事が超参考になります。まじ必読!
⇒自宅プログラマーの憂鬱「正確なiPhoneのメトロノームアプリについて」
ちなみにこちらの記事でおススメされていたのはこのアプリでした。
メトロノームアプリを使う時は低品質なものを選ばないよう注意しましょう!
YOUTUBEを使う
アプリを紹介したので、もうひとつ今どきっぽいものを。
今は音楽系のYOUTUBEチャンネルで、メトロノーム音がひたすらに流れる動画がアップロードされてます。
しかもBPM1刻みで大量に。(笑)
YOUTUBEですから当然無料で使えます。
まぁ、かなり面倒くさいので僕は使いたくありませんが(笑)、ウチの奥さんはメトロノームを購入するまでこのYOUTUBEチャンネルを娘のピアノ練習に使ってたようです。。
デフォルト内蔵のメトロノーム機能
ここまでメトロノームの種類を紹介してきて今さらですが(汗)、シンセサイザーや電子ピアノなどデジタル機器でしたら、機能のひとつとしてメトロノームが内蔵されているものがほとんどです。
単体のメトロノームに比べれば設定できることは限られますが、テンポを決めてクリック音を鳴らす、という基本的なことは当然可能です。
ウチが購入した低価格帯の電子ピアノにも、もちろん内蔵されていました。
いずれは単体機種を買う必要が出てくるかと思いますが、とりあえず最初はこちらを使ってみるのもいいですね。
最後に
本格的にリズム名人になりたいのなら、電子式がいいかもしれませんね。
ただ、初心者のころでクリック練習を身近なものにするならば、僕はやっぱりメトロノームアプリをおススメします。
だってお手軽ですから!
僕はシールドやチューナーですら保管場所に取りに行くのが嫌な面倒くさがり。(苦笑)
アプリじゃなかったらクリック練習をするという癖は身につかなかったかもしれません。。